真空管アンプの話

2008.06.02 Monday 12:26
こんにちは。
突然ですが今日は当店の真空管アンプをご紹介します。

当店では室内の空気作りに緩やかに鳴るBGMが一役買ってくれていますが、そんな音楽を奏でてくれているのは実は手作りの真空管アンプなのです。
これは店主の義兄がこの室内と使い方に合わせて設計、作成してくれたものです。

私自身オーディオ関係は素人で、始めは自分にも音の違いが分かるのかな?という気持ちでしたが、最初にこの丸い音を聞いた時はこんなにもハッキリ違うものなのかと驚きました。

このアンプは構成がシングル回路で決してスペックの高い物ではないのですが、逆にシンプルさにこだわる事でその素直な特性を生かす作りになっています。

お好きな方のために製作者の言葉を借りて詳しくご説明致しますと「欧州の名器と言われる高出力5極真空管EL34をあえて3極管として使い、出力を抑え(7W)負帰還もほとんどせず見かけ上の歪みやダンピングファクターの改善も試みない」という、要するにとことん単純な作りを選ぶ事でハイエンド路線とは異なる、極めて素直な特性の自然な音質を狙うというシロモノです。

良く秋葉原のオーディオ館なんかで鳴っている、尋常ではないクリアーな音質ではありませんが、それとは違う「自然界に必ずある歪みというモノをそのまま忠実に再現」しているという何だか呑気でカワイイ奴なんです。

読書館の落ち着いた雰囲気の中で静かに音を鳴らす事を想定した設計なのですが、これが見事にハマって、本当に心地の良い音楽を奏でてくれています。

僕が学生の頃は、輪郭が強くて低音部と高音部を強調したような音質(ドンシャリと言ったらしいです)が流行ったのですが、柔らかい音楽が好きだった僕はどうもそれに馴染めずオーディオにハマる事はありませんでしたが、今になってこういう気持ちイイ音に出会えると、マニアの人達が真空管の泥沼にはまってゆく気持ちがやっと分かった気がします。

製作者に「真空管好きのお客さんに部品の事とか聞かれても答えられないなぁ」と私が言うと「その時は黙ってこれを指差しなさい」と真空管の空箱を置いていってくれました。

東欧製の真空管や懐かしい山水のトランスが使用されています。
興味のある方はショーケース横のアンプをご覧下さい。

お詫び

先日、当店メニューのアイスティー、アイスコーヒーの説明文の方の価格表示に誤りが見つかりました。
これまでそちらの価格を見てご注文をされた方、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
お詫び申し上げます。   
                                                店主
 

アール座読書館の楽しみ方

2008.03.29 Saturday 02:39
高円寺の路地裏に 現実から少しズレたような 静かな読書空間が出現しました
水槽を眺めるソファや大きな机 古い列車のような座席もございます 
先ずは一番落ち着ける場所を見つけて下さい
お席についたら 木々と水音の中で 思考を止めて頭を休めて下さい
幻想的な音楽の中で 懐かしいような不思議な感覚に包まれて下さい
感覚が開き始めたら書棚に向かい 気の向くままにお好きな本を手に取って下さい
ご注文はその後でも結構です
(アール座読書館 開店時のフライヤーより)

僕は日頃、当面の問題やらスケジュールやら色々な考えにアタマがとらわれてしまうと、すぐに先が見えなくなってしまうタチなので、時々日常から離れ、あまりモノを考えない時間を過ごすことがとても大切なことだと考えています。

いつも、静かな所でしばらく頭を休めていると少しづつ感覚が開いてきて、普段見過ごしているような微かなこと(微妙に空気が湿っぽいとか、首のある部分が少し疲れてるとか)が感じられるようになり、日常どれだけ体が鈍くなっていたかを思い知らされたりします。
そして、今の自分の立場を俯瞰から見るような感覚で、今とらわれていることの中の大事なこととそうでないことが見えてきたり、普段は見ようともしない、今の自分がとても恵まれている部分に目が向いたりします。
また感覚が開くとお茶やコーヒーがとても美味しいです。

こういう風に頭を休めるためにはある程度の静寂が不可欠かと思うのですが、東京にはそういう場所があまりないので、自分が店を始めるならそんな現実逃避が出来る静かな場所を作ろうと常々考えていました。

そんな訳で、店の入口にお話をご遠慮いただく旨のお願いを貼り出して営業を始めました。
本を読まれたりくつろいでいらっしゃる方の繊細になっている感覚のおじゃまにならない様、あまり長く続くお話と声高なお話はご遠慮下さい、というお願いです。

アール座読書館は何よりも静かな空間をご提供させて頂く事を第一に考えておりますため、静寂を求めて遠方よりいらっしゃる方や感覚を開いてくつろいでいらっしゃる方もおられます。
特に感覚を開いている時、他の物音と違って人のお話声は、小声であっても思いの他心の中にまで入ってきてしまうので、当店では小声でも長く続くお話はご遠慮頂いております(小声での短く終わるお話は構いません)。

初めての方には分かりにくいシステムで恐縮ですが、どうぞ静かな空間でゆったりとした時間をお楽しみ頂けると幸いです。
また、そんな空気の維持に多くのお客様のご協力を頂けていることに対し、本当にどう表して良いものか、深い恐縮と感謝の気持ちを感じております。

もちろん上のような楽しみ方は一例ですので、お仕事の原稿等を持ち込んで頂く等のご利用法ももちろん結構ですよ。
静かで集中しやすい店内ですので書き物をされる方もよくいらっしゃいます。

気功なんかでは、ずっと感覚を開きっぱなしでいるのは良くないようなことを言います。
ボーっと過ごした方は、お店を出る前に緩んだ気をちょっと引き締め直すと良いみたいです。


アール座の由来

2008.03.11 Tuesday 02:07
「店名のアールって何ですか?」というご質問をよく受けます。

アールというのはアールヌーボーやアールデコのアール、つまり芸術(art)の意味です。当店は、絵画、写真、文学等の芸術作品をメインに皆様が楽しめる場所を目指しているので、そんな気持ちで名付けました。

調べてみたら、昔、パリにアール座という劇場もあったそうです。日本語にしたら芸術座という感じでしょうか。

R座読書館という表記はロゴとしてデザイン的にRの文字を使っていますが、正式には「アール座」としました。

また、店名に読書館とつけたのは、まず、本を静かに心地よく読んで頂く場所を提供したいという気持ちがありました。喫茶店というよりも『ここは気持ちよく読書出来る場所ですよ』とお伝えしたかったわけです。

『名は体を表す』ではないですが、何も宣伝していないオープン初日から、読書目的のお客様がいらっしゃり、本当に嬉しいことでした。その後も続々と本の好きな方が集まってくださり、各々静かな時間を過ごされています。もちろん、喫茶店ですから、喫茶目的でいらっしゃっるのも大歓迎ですよ。

当店で皆様が素敵な時間を過ごしていただければ、本当に嬉しい限りです。

アール座読書館と映画

2008.02.24 Sunday 22:23
オープンから3ヶ月とまだ日の浅いアール座読書館ですが、雑誌『cafe & restaurant』の「映画のある生活」というコーナーで当店が紹介されました。取材をしてくれたのは、キノ・イグルーの有坂塁さん、現代版移動映画館というような素敵な活動されている方です。このコーナーは、カフェ店主の好きな映画を取り上げ、お店の雰囲気を感じてもらうというとても興味深いもの。

当店主が挙げた好きな映画3本は
◎「ノスタルジア」アンドレイ・タルコフスキー監督
◎「ミツバチのささやき」ビクトル・エリセ監督
◎「ヤンヤン夏の想い出」エドワード・ヤン監督

お店のイメージが浮かびますか?

映画にまつわるエピソードが詳しく載っております。どうぞ書店でお買い求めくださいませ。

『cafe & restaurant』2008年3月号


cafe & restaurant 1
category:2008 | by:アール座読書館 | - | - | -

お店への行き方

2008.02.15 Friday 10:59

当店はJR高円寺駅南口より徒歩5分です。

高円寺駅南口を出て線路沿いに右手(西)に進むと、南に向かって伸びるアーケード街「pal商店街」の入口があります。商店街を入ってしばらく進み、右折出来る最初の路地(100円ショップダイソーの斜向いに路地があります)を右に入って20m程進むと、左手2階にお店があります。

居酒屋さんが何件か並んでいるエリアの向かって左側、ホルモン焼きの「新井屋」さんの2Fです。

 

入口階段の前にひっそりと看板が出ています。

※現在、事情により平日は20:00(L.O.19:30)までの営業となっております。


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