新年のご挨拶とストレスの話
皆様、明けましておめでとうございます。
一年が早いですね。あまりにも…
いつの間にかすっかり年が明けててびっくりました。
んで、寒いすね。
久しぶりに冬っぽい冬だなぁとか思ってぷるぷるしております。
皆様体調など崩されておりませんでしょうか。
さて、アール座読書館もお陰さまで満9歳。
そしていよいよ10年目を迎えます。
10年目だって…
思わず経てきた道のりを振り返って「いやぁ〜10年か〜」と感慨にもふけってしまいますが、その後続けて「アール座も9歳かぁ〜」と思って、「え?9歳か…」となりました。
人なら小3位でしょうか。
まだまだ全然チビですね。
ようやっと少しだけ周りの世界が見えてきた位の頃でしょう。
9歳児が「いやぁ〜色々なことがあったなぁ〜」なんて自分の人生を振り返ってたら笑っちゃいますね。
思わず感慨にふけるのを中断してしまいましたが、その後「いやいや、色々あったし!」「わし頑張ったもん!」と言う気持ちもこみ上げてきたので、もう一度改めて感慨にふけり直すことにした年の暮れでありました。
もっとお爺ちゃんになったら鋳造の立派な看板作って、店名の下にsince 2008〜なんて入れてみたいもんです。
さて、お陰様で今年も何ごともなく無事一年を終えることが出来ました。
これも一重に…え?違う?
はい、そうでした。すみません。
一つ前のブログで書いてる内容はゴマかせないですね。
自らのへなちょこぶりを露呈しつつ、皆さまにもご迷惑をおかけした一年でございました。
改めてお詫び申し上げます。
自分が作った空間で、お名前も知らない方々(かたがた)が方々(ほうぼう<ややこし>)から足をお運び頂いては自分のいれたお茶飲んでくつろいで下さるのって、若い頃から無用モノ意識の強かった僕のようなモンにはこれ以上ない程恵まれたありがた〜い境遇です。本当に。
「なんか体調ワリィんで…」とか言って休んでる場合じゃないですね。
いやいや、もうトシなんでしょうかね…
よく中年男あるあるで、街中で自分が若い頃のジャンプ力の感覚でガードレールを軽くひょいっと飛び越えたつもりが、現実には全然足が上がっておらず、思い切りつま先をかけて派手に車道に転げ落ち、注目を浴びてしまう(もちろん体験済)とかありがちなのですが、それに似た感じがしなくもないです。
あれあれ?って感じですかね。
別にここで言い訳してるワケじゃないんですが、この所ちょっとそんなこと考えたりしてます。
よく飲食業界で「店舗を開業して三年後に残っている店が3割で十年後だと1割」という話が囁やかれたりします。
信ぴょう性の程は分かりませんが、本当ならば何ともありがたい話です。
ただ、最初の3、4年でパタパタと閉じていくのは実感として良く分かります(身にしみて知ってる)。
でも、そこまでもったお店が10年目までに更に半分以下になってしまうのは何なんだろうと思っていました。
最近では「その理由がもしかしてこういうことなんじゃないかなぁ」なんて勘ぐったりしてます。
つまり、開業以来張り続けていたオーナーの体力やメンタルがぷつっと切れるとか…パターンとしてありそうな気もする。
違うかな?知らないけど。
ただ(ご迷惑をおかけして言えた義理でもないんですが)、個人的にはこのタイミングで突然の休みとかとってみて良かったなぁと思える所もあるんです。
なんか色々重たい時期って、過ぎてみるとその感覚自体を忘れて、「アレ一体何だったんだ?」とか「別にちょっと踏ん張ればやり過ごせたんじゃないか」とか思えてきたりもしますが、ちゃんとダウンしてみることで、自分の体やメンタルの状態をしっかり意識する機会も持てるんですね。
もちろん世の中にはもっともっと比較にならないくらいハードで神経をすり減らす仕事で気張り続けてる人だって沢山いるんですけどね。
いいんです、おいらそんなタイプじゃないもん。へらへら。
かと言って、逆にもっと中央線のお店っぽく「ちょっと旅に出るので少しの間お休みします」的な貼り紙してふらっといなくなっちゃうのとかも、キャラ的にサラっと出来ないんだなぁ…。
っていうかそもそもこんな風に他のタイプの人と比べてること自体、ストレスの元になってそうですね。
もうやめよ。
ただもう一つ、これはお伝えしなければいけないお話です。
突然の長らくのお休みを終えた後、また夜間営業を再開した後に(当然不安でいっぱいでした)、また皆さまが以前と同じようにその時間にご来店下さって、以前と同じように営業が続けることが出来たということが、何というかもう、ただただ本当にありがたいことだなぁと実感致しました。
そもそもお客さんいなかったら、休業や再開どころか僕の生活すらないんですからね。
本当は何とも言い表せないことですが、シンプルに申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。
またさらに、優しいお声がけや書き込みも頂きまして「これはもう、ちょっとかんたんな話じゃないなぁ」とも実感しております。
またそんな形でなくても、このお店ではお座席の方とものすごく伝わるものがあるんですよね。
アール座って、お話出来ない分すごく濃い空気のコミュニケーションがあるように感じませんか?
そんな無言のコミュニケーションも含めて、そんな皆様に、またそんな皆さまとの全てのめぐり逢わせに、感謝感謝です。
このお店の礎(いしずえ)がここにあるんですね。
僕、若い頃人嫌いな方だったんですがね…。
小学校の道徳の時間に教わるようなことが、四十代後半にしてやっと分かるようになりました。
こんな私共々、本年も、また末永くアール座読書館を何卒どうぞよろしくお願い致します!
今年は抱負とか語る余裕がない!