平日夜間営業再開のお知らせ
皆様お久しぶりでございます。
ようやっとブログを書けるレベルの頭脳にまで戻ってまいりました(笑)。
もうずいぶん経ってしまいましたが、この夏の突然の休業とその後の営業時間短縮に際して、長期に渡り皆さまにご迷惑をおかけいたしましたことを先ずはお詫び申し上げます。
ちょうどこの休業期間中に何か辛いこととかあって、この店のような場所が必要な精神状態になって困ってしまった方もあるかと思います。
遠方からいらして、閉ざされたシャッターの前で茫然とされてしまった方、本当にごめんなさい。
また、お仕事帰りなど、いつも日課のように遅い時間にご利用されていた方には長期に渡りご迷惑をおかけしてしまったかと思います。
中には僕のことでご心配頂いた方もいらっしゃいましたようで、何とも申し訳ないような情けないような心持ちでおりました。
ごめんなさい。
お店の方は11月2日木曜日より、ようやく本来の時間帯(10:30閉店)で再開出来る準備が整いました。
大変お待たせ致しました。
僕ももう大丈夫です。
大病を患ったワケでもないのですが、長年の何と言いますか色々な種類の疲労心労が積もり積もって、身体や神経やがいっぱいいっぱいのまま感情も不安定な状態が続き、ついにはパッカーンといってしまいました(なんだそれ)。
どうご説明したら良いのか難しいのですが、これまで何とかこなしていた毎日の半日超労働が体の不調と共にキツくなって来たり(この2店は時間外の設備造作の維持管理が地獄)、以前は何でもなかった日々のちょっとした出来事がいちいち気持ちに刺さって来るような精神状態になってしまったりと色々重なりまして、恥ずかしながら一時的に店に立つのが辛くなってしまった次第です。
うーん…向いてないのかな…接客業…
生来コミュニケーションが苦手なタイプで、世のカフェオーナーさんみたいな人好きのするタイプと真逆の人見知り気にし過ぎキャラだし…何て言うか、場を仕切るのも苦手だし…体力落ちたし…メンタル弱いし…やはりこの職種は気質的にちょっと無理する部分が…
…ってそれがどうした!
職種溢れる世の中で「向いてないからやめた方がいい」とか簡単に言われる昨今ですが、向き不向きなんて実は大した話じゃないですよね。
だって全然やめたくないもん!
お客さん商売大好きだし!
すみません。なんで謝罪の後に逆ギレしてんだ。
という訳でお休みを頂き、勤務体制も再編成して僕自身も完全復活致しておりますので、営業時間は元通り22:00ラストオーダーの22:30クローズに戻します!
大変お待たせして申し訳ありませんでした。
僕の方も今ではすっかり落ち着いております。
実を言いますと休業中の方が何だか調子も悪くて、どうにも神経が波立って夜も眠れず、目をギラつかせながら深夜の公園など徘徊してはお巡りさんの職質受けたり犬に吠えられたりして、家に帰って「おれは大丈夫なのか?」と朝方まで自問自答したりしてました(この手の人が珍しくない中央線沿線在住で良かった)。
が、さすがにこれ以上休んでいられないと時間短縮の形で店を再開させてもらいました所、不思議とそれから気分も落ち着き、この所はまともな睡眠や自分の時間が持てる毎日の中で久しぶりに穏やかな心境に戻りつつあります。
で、何とか平日夜の再開にこぎつけることも出来てやっと一安心という感じです。
経営者一人の体力やメンタルに影響されず、長期的に安定して維持出来るシステムを目指し、もっと健康的な若いスタッフに頼る方向を探ってみました。
店のコンセプトや目的意識、空気を作る細かいコツなどをスタッフ一人一人にかなり細かく伝えることになるのですが、皆、繊細に理解しつつ献身してくれております。
これだけ休んだ後で申し上げるのも何なのですが、ぜひぜひ、どうかどうかご利用頂けたらと思っております。
バイトを延長するので経営的なこともあるんですが、もう一つにはこの時間帯が今、穴場のような貴重なタイミングになっているというのがあるんです。
この所ありがたいことに土、日、祝日のピークタイムにはご来店が集中し、またそのあたりは作業、お勉強使いの方の比率も高いので多少慌しく現実的でもあり、正直アール座が理想と目指すあの透き通るような静寂空間を長いタームで実現することが、週末の昼間は部分的にちょっと難しくなってしまっている状況があるんです。
休んでおいて何ですが、平日の昼間にお仕事あってアール座を気に入って下さる方々には、やはりあの夜の時間帯をご利用頂きたく、急ぎ(これでも)体制を整えた次第です。
実はその昔、アール座読書館は21時閉店で開業したんですね。
こんなコンセプト通じるかな、という思いの中で始めたのですが、結果、最もアール座的な使い方をして頂けるお客さん層にお勤め帰りの方が多かったんです。
ただ、その方々だけは使える時間がかなり限られてしまうというジレンマに陥ってしまったため、閉店時間を限界まで伸ばし、体を張って守って来た…つもりがモウロクして守りきれなかった、というのが今回のオチでした。
つまりあそこって非常にアール座っぽい、お店にとっても大切な時間帯だったんです。
休んどいて言うのもなんですが…。
アール座は基本的に静かな場所ですが、中でも時々、神がかったような静寂がふいに訪れる瞬間があります。
無音空間というものとは違います。
音や動きはあっても、何だか空気が心地よく沈んで海の底みたいな神秘的な時間になったりするんです。
戸外の様子か、温度湿度みたいな条件なのか、またはそこにいる人や他の生き物が皆リラックスしつつ、落ち着いた波長が偶然揃うようなタイミングなのかなとも思いますが、本当の所良く分かりません。
一応スタッフにもそれを目指すよう伝えるのですが、実際は中々意図的に作れるものでもなく、やっぱりタイミングの話なんですね。
遅い時間はそんな波が多く長く訪れる時間帯でもあります。
空席待ちもほとんどありませんので、「どんなとこだろう?」と初めて利用される方にもおすすめの時間帯であります。
「こちとら使おーったってハナからその時間しか使えねぇんだ 何でもいいからとっとと延長しやがれ」と言う、復帰を待っていらした常連様の心のお声(そんなべらんめぇじゃないかもですが)も聞こえる気がします。
これだけお待たせして、本当にありがたいお気持ちだと思います。
実際平日の夜に利用されていた方々が、この所休日にいらっしゃるような場面をお見かけしても、それを感じて焦っておりました。
重ね重ね、大変お待たせいたしました。
11月2日木曜日より、平日夜間営業に戻します。
まだ未熟ですが、意識高い若いスタッフが対応する時間もございます。
僕も店を見つつ、延々手がけている2店舗の完成形を目指して(アール座すらまだ完成してない!?)、ガウディと競争するくらいの気持ちで無理せずがんばります。
そしてもちろん、週末も静かな時間は沢山ありますよ。
言ってもウチは静寂を売ってるお店なので、昼間だって普通のカフェよりは断然静かです(寒い日、雨の日特に狙い目)。
どうぞこれからも末永くアール座読書館をよろしくお願い致します。
こんな奴に言われたくないかもですが、皆様も無理せぬようお体気遣って下さいね。
特に睡眠。意外と大事。