世界最古の仏像 ガンダーラ仏像小品展

2008.09.13 Saturday 23:42
ようやく湿気と暑さから開放され、いよいよ爽やかな読書の季節がやってきます。
秋は感受性が高まるので、読書の他にも散歩や鑑賞がとても楽しめる時期ですね。

そんな中、アール座読書館、秋の企画展のテーマは「ガンダーラの仏像」です。
皆さんは「ガンダーラ美術」と言う言葉を耳にした事があるでしょうか。

現在のパキスタン北西部にあたる地域に、紀元前後(ヨーロッパはローマ帝国、日本は弥生時代位)から10世紀頃まで栄えた、ガンダーラの地は時代ごとに様々な王朝に支配された国でしたが、その1〜5世紀頃の間、仏像をはじめて生み出したとも言われる優れた仏教美術が展開した事で有名なのです。

永年歴史の中に埋もれていたこの美術は、今世紀に入って各国の学術調査隊による本格的な発掘が始まると、一躍世界の脚光を浴びるようになりました。

美術品は大変質が高く、特にその美しさと生命感は秀逸です。
インドと古代ギリシア・ローマ、両者の影響を強く受けているため、東西の美的感覚を合わせ持つ様式が特徴的で、超越的な雰囲気の日本の仏像に対して、ギリシア彫刻の様な、人間的魅力にあふれるホリの深い仏様の姿は、我々の目にとても新鮮に写ります。

展示品は仏像、仏頭などの小品15点程、及び複製品数点です。
小さなモノが中心ですが、どれも7世紀以前の大変貴重な出土品です。
他に関連書籍なども集めましたので、こちらはお席でご自由にお読み頂けます。

今回、展示及び監修にご協力を頂いたのは、骨董店「欧亜美術」→http://www.eurasian-art.com/
経営者の栗田功氏は、自らも現地に赴き出土品を、収集する行動派の骨董屋さんで、ガンダーラ美術における日本有数の専門家でもあります。

展示品はご購入頂く事も出来ます。どうぞお気軽にご相談下さい。

展示期間は  2008年10月3日(金)〜10月19日(日)
小さな展示会ですが、日本では中々レアな内容で、一見の価値アリだと思います。

どうぞこの機会に、遥か昔遠い異国に暮らした人々の、厚い信仰心に心を重ねてみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店をお待ちしております。
category:2008 | by:アール座読書館 | - | - | -

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