冬ごもりのすすめとギャラリーのお知らせ

2011.12.02 Friday 01:36
この所、外気が急激に冬の匂いになって来ました。

冬の入口は体が寒さに慣れていないせいか、真冬よりも屋内にこもりがちになってしまいますね。
あらゆる生物が息をひそめるこの季節には、アール座読書館も「おこもりスペース」としての雰囲気がぐっと強くなります。

僕自身、冬場は出不精になる分思考が活発になり、やたらと哲学的になったり、どうでもいい事を考えたりしてしまいます。

皆さんはどうなんでしょう。
他の生き物達もそうなんでしょうか。

クマなんかは知能が高いので、穴の中で丸まって冬ごもりしている時には、絶対色々妄想を巡らせていそうですよね。
「あの日捕った鮭は素晴らしかったなぁ」とか「兄弟達は元気かなぁ」と、丸まった冬眠状態のままうつろな意識で思い出したりするのでしょうか。

僕が理想とする冬の過ごし方のお手本が、このクマの冬ごもりのイメージです(勝手な想像上のイメージですが)。

「エサいない時に動き回るより、エネルギーを使わないで丸まっていた方がいいやぁー」というゆるい考え方は非常にムリもなく効率的で、元来怠け者だった僕もとても共感を覚えます。
もちろん我々は冬でも食物が手に入るのですが…やっぱ寒いし…動きたくないし…。

秋口に狩りをしまくり喰いまくってから完全に引きこもるという、ハードなアウトドア派から深いインドア指向への急激なライフスタイルの転換が素敵ですし、絵本に出て来るクマなんかはほら穴に美味しそうなごちそうを貯め込んで、布団敷いてるヤツまでいて憧れてしまいます。

クマやヤマネなど哺乳類の冬眠は疑似冬眠と言って、ヘビやカエルのように白目むいて(イメージ)仮死状態になる本格的なのと違うので、時々目を覚ましてはちょっと外を覗いて「うわ…寒いと思ったら雪積もってる…」みたいなことしてそうで(イメージ)、何かただ寝てるような感じがすごく羨ましいです。

夢とうつつの境目を何ヶ月もさまよい続けるのでしょう。
いいなぁー、疑似冬眠

毎年ニュースで流れる、村の寒中水泳大会で海に駆け込むフンドシ姿の勇ましい男達の映像を見ると「きっとこの村にも自分みたいなへなちょこがいて、参加せずに皆にバカにされているんだ…」と想像してしんみりする僕ですが、そんなへなちょこブログの今月のテーマはズバリ「冬ごもりのススメ」です。

…ってなんだそれ。
もうネタ切れなんでしょうか。
「冬眠とかすすめられても…」という戸惑いもごもっともですが、要はアール座的な正しい冬の過ごし方のご提案です。

では、喫茶店にこもって何をすれば良いのかと言うと、それはもちろんこの1年を振り返るんです。

毎年日本人が秋の終わりからハロウィン、クリスマス、年末、新年とめまぐるしくノリを切り替えてゆくのについてゆけずにぼーっと過ごしてしまう僕も、この「今年1年を振り返る」という恒例の習慣だけは結構やっています。

同じ恒例でも「今年の抱負」なんていうのは、たいがい春先にはすっかり記憶から消えているのであまり意味もありませんが、過ぎたことを思い返すのはその場で意識や感情に影響を与えるので有意義でもあります。

大事なのは、あまりシリアスな問題よりも先のクマのように割とどうでもいい平和なことや嬉しかったことをウトウトと思い返すのがコツです。

今年は日本に深刻な出来事がありましたので難しい所ですが、そういう記憶はウトウトと考えられることではありませんし、ネガティブな感情の復習になってしまう可能性もあるので、ここではどうにかして嬉しい出来事や軽い思い出に持ってゆきましょう。

心理療法ではその日あった良かったことや嬉しかったことを毎晩寝る前に思い返すよう習慣づけて、精神状態をポジティブに持って行くという方法があって、逆に寝床でその日の嫌なことや失敗、後悔について延々と考えてしまうタイプの人なんかにも効果的なようです。

また仏教では生涯を振り返る修行で「内観」というものを行います。
自分の幼い頃からの記憶を一つづつ思い返して、人にして来たことされて来たことを思い出しながら、そうして作られた現在の自分の本当の姿を見つめ直す所まで辿り着く、というような方法で、これも「内観療法」として治療に取り入れられています。

つーっと通り過ぎてきた過去を改めて振り返り、静かに見つめ直し噛み砕くことには、きっと人生をより丁寧にやり直すような意味がある気がします。

まぁオススメしているのはそんな専門的な話ではなくて、ただ時間をゆったりと過ごすための方法なのですが、やはり悪いことをわざわざ思い返すのは体にも良くないので、そんなひと時には、夏の暮れに憧れの人と砂浜で水をかけ合いたわむれた思い出なんかをリプレイしつつ、一人でニヤけたり軽く一人ごちたりする方が良いでしょう。

こういうことを表参道のオープンカフェでやると道ゆく人から白い目で見られてしまいますが、その点アール座なら心配ありません。
皆さんそれぞれの時間を過ごされているので、多少挙動不審な方がいらしてもあまり気にされない空気がありますし、他の座席の方と目線も合いませんし、店主はもちろんお客様もそんな人ばっかりですウソですごめんなさい

こういうことをするには、ウチだとやはり窓際のボックス型のお席がおすすめ。
常連樣方の隠れた人気席である窓際前から3番目とかは周囲を小さく囲まれていて、まさにおこもりスポットNo1でもあります。

子供の頃、押し入れやダンボール箱の中で過ごす時間をこよなく愛していた僕は、この席が人気という事実がとても嬉しいです。ちなみに、この心理は昔の胎内記憶から来るという説があるらしいです。

最近、週末のピークタイム(14時〜16時頃)などは混雑のためお席が選べないことも多く心苦しいのですが、可能な方は遅い時間帯や平日など狙ってみて下さいね。

メニューですと甘みが恋しい冬場は、スパイスキャラメルやスパイスチャイなど定番の甘々ホットドリンク(甘み調整も可)、甘さ控えめならキャラメルミルクティーや八宝茶、ラムとアマレットリキュールを入れたコーヒーアマレット等、体暖まるホットドリンクがおすすめです。

糖分ではなく香りのみで甘さを楽しむには、冬に人気のキャラメルバニラティーもおすすめ。

冬場に甘いものが恋しくなるのも、きっと太古の狩猟生活で獲物の少ない冬場にカロリーを溜め込もうとする体のシステムなのでしょう。

とすると彼らも冬は、けっこう竪穴式住居とかにこもりがちだったんでしょうね。
人間は家族生活ですが、冬の間ずっと顔つき合わせてたのかな。
アレってきっと個室ないですよね。
思春期の子供とか、キツいですね…

などと延々ムダな事も考えてしまいましょう。
冬はそれでいいんです。
暖かい灯りの下で暖かなお飲物をすすりながら過去を振り返ったりムダな考えにふけるために、冬は来るんです。
そしてそんな時間を過ごすためにアール座があるんです。

小さなボックス席と静けさの漂う空間を冬のおこもりタイムにもぜひご利用下さい。

もちろん本当に人間がこもりっきりになると弱ってしまうので、冬の散歩や旅行も楽しみましょうね。

さてギャラリーのお知らせです。
今年ラストの個展はK.Kさんによる写真展です。

写真展「Ballet Mecanique」  K.K
期間:現在展示中 〜 12/25(日)

ファンタジックな少女の世界を切り抜いたポートレート作品展です。
古い洋書の切り抜きのような淡いトーンの作品を、幻想的なプリザーブドフラワーやリースで美しく飾り付けて頂きました。
アール座空間は女性的な感覚の装飾と相性が良いし、僕自身もそうした世界観に憧れがあるのですが、ただ自分ではそういう演出が上手に出来ないので、こんな風に飾り付けて頂けると僕も嬉しいです。
現在展示中で12/25(日)まで。2週目から展示変えがあります。
冬のアール座はガーリーな彩りの中でお楽しみ下さい。

category:2011 | by:アール座読書館 | - | - | -

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