トラ年ですが、ライオンのように過ごしたいです。

2010.01.24 Sunday 00:56

本格的に寒くなって来ましたが、今年はもっと季節と空気を感じながら淡々と過ごして行きたいなぁとか思っています。
 

イイおっさんが森ガールのようなことを言っておりますが、それを思いつつもここ2、3年は、細かな雑務を記したTo Doリストに追い立てられるようにせわしなく過ごしてしまい、人様にゆったりと時間を過ごして頂くための店をやっている人間としてはどうなんだろう、と疑問を感じたりしています。

お座席のご感想メモを見ても、精神的、肉体的な疲れを癒すためにご利用頂いている方は多いようで、そういう方のお役に立てたらと始めた店なので嬉しい限りですが、本当に今の世の中には疲れていらっしゃる方が多いんだなぁと感じます。

古いSFに出て来る21世紀の世界では、ロボットが掃除をし、壁の中から自動的に料理が出て来て、奥様はヒマそうにTVを見てるという絵が良く見られましたが、そこまででなくても、なぜ生活がもっとヒマにならないのかと、昔から疑問でした。

 

現代は湯沸かしも炊飯も洗濯もスイッチ一つで出来ます。道具も通信手段も交通機関も格段に進歩しているので、川で洗濯をし、薪で火をおこしていた頃の一日分の仕事量から考えると、今の主婦なら2時間くらい家事をやったら後はゴロ寝で良さそうなものですが、そうはなっていませんね。

これはきっと現代人が、空いた時間を休むよりも更なる別の仕事に取りかかる方を選んでいるからですよね。

昔は時々すれば良かった風呂、洗濯が簡単になると、同時に衛生感覚のレベルが上がって日課になり、移動能力が増すと、より頻繁に遠くへ出かける様になる等、昔に比べて日常的にやらなければイケナイことが格段に増え、短時間で多くのことが出来る分、生活のテンポ自体が速くなりました。

 

もし現実に家事ロボットや全自動料理装置が発明されても、ヒマな奥様だけは永遠に現れないのかもしれませんね。

なんだかんだ言って、人間はヒマが好きじゃないんですね。本質的にせっかちで、イッパイイッパイな位何かをやっていないと気がすまないのでしょう。

 

最近読んだ「ネオフィリア」という生態学系のエッセイ本(R座の書棚左から4列−3段目、生物学コーナー)で知ったのですが、動物は生態的に、生来の怠け者で極力努力を避け、慣れ親しんだものを好むライオンのようなタイプと、神経が無為を嫌い、すぐに退屈して落ち着けずに新しい状況を求めて動き回るトラのタイプの2種類にはっきり分けられるんだそうです。
 

もちろん人間は本質的に後者の最たる種族で、だからこそ高度な文明を築き上げ、都市のような劣悪な環境にも様々に対処して生きて行けると言うような事が書いてありました。

僕はさらにその中でも、日本人が特にその気質が強いような気がします。
創造力豊かで現状に飽き足らず、猛烈な探究心で創意工夫を重ねる民族で、よく言われる、日本の果物の改良品種はズバ抜けているという話もその分かりやすい一例でしょう。

 

また外国に赴くと、日本人程飽きっぽくて古いものを大切にせず、時間区切りでせかせかと生きている人間て特別なんだなぁと、いつも感じます。

現代ではこういう生き方に対して賛否両論の様々な思想や考え方があります。

 

豊かな文明と奥深い精神文化を築いて人類に多大な恩恵を与えたのも、生活からゆとりを削り、地球環境を散々に壊して来たのもこの気質だからでしょう。
 

(ライオン型思想の書籍→R座の書棚左から1列−6段目「求めない」、4列−2段目「パパラギ」、6列−6段目「老荘の思想」など)
(トラ型思想の書籍→3列ー1段目「強く生きる言葉」「壁を破る言葉」)

足るを知る気持ちや当たり前にあるものの価値を見い出す事は、今とても重要な事だし、創造力豊かな生活や忙しくやる事があると言う状況もとてもありがたい事だと思います。

ただ現代の都市型の社会ではトラの様に暮らしてゆかないと、まともに受け入れてもらえないような環境もありますね。
当然、疲弊してしまう人も多いと思います。

 

そんな中では、その忙しさの先を見据えていること、日課の中にも自分がこの世に生まれ生きていることを度々感じることがおろそかになりがちなので、一時でもスケジュールから外れてみる、ちょっと目線を変えて違う感覚のひとときを過ごしてみることが大切になって来るんだと思います。

このための空間をご用意させて頂く事がアール座読書館を経営する第一義だと、僕は考えています(もちろんその他でも、ご利用方法はご自由です)。


スケジュールや現実的な諸事情を一とき忘れるには感覚を開くのが一番です。
 

それらは全て頭の中で考えてしまうことなので、試しに思考を止めて感覚を開き、その時そこにあるものー情景や音、空気、味や香りーに身をゆだねて見て下さい。
 

体が感覚的になってしまうと、後は人生観を見下ろすも空想にふけるも、小説や芸術やファンタジーに没頭するも、自由自在です。

流れるような展開(?)で店の宣伝につないでしまいましたが、別に心安らぐ静かな場所であれば、例えば近所の公園にお湯と茶葉とお茶セットを持って行っても出来ちゃいますね。

で、僕はというと、生来の怠け者の上に祖父の代から続くせっかちな性格です。

 

トラとライオン両者の悪い所を兼ね備えてしまいましたが、それでも創意工夫が好きで気分転換が苦手なので、どちらかと言えばトラの方でしょう。
 

だから、ライオン型の思想や生き方に強く憧れます。
 

そこで今年は季節と共に淡々と生きるライオン型のおじさんを目指そうと思うのです。
 

「ライオン型のおじさん」とか、何を言っているのかヨク分からなくなって来ましたが、トラ型ライオン型等という区切り方は世間にはないものなので、悪しからず…。
 

そう言えば両種のハーフでライガーとかタイゴンとかいますが、性格はどうなんでしょうね。

category:2010 | by:アール座読書館 | - | - | -

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