青空観察

2012.08.19 Sunday 22:03
 

まだまだ暑い夏のまっただ中ですが、それでも昨年一昨年と比べると、かなり過ごしやすい気もします。

子供の時は大好きな季節だった夏も大人になるとなかなかしんどいです。
ならば夏は子供みたいな気分で過ごすのも一考です。


蒸し暑いさなかには帽子被って公園にでも出かけて、子供が買うようなアイスキャンディーをアホ面してぺろぺろなめながら空でも見てると、なんか昔の夏休みみたいで楽しいです(人目にどう映ってるかは知りませんが)。


さて、3階の工事は予定通り、着々と遅れを取っています。


大丈夫です大丈夫です。

最初からこうなると思ってましたから(汗)。


先が見えなくて苦しい時は、あまり終点を見ずに2手先ぐらいまでを見ながら淡々と続けるのがコツなんですね。


止まらずに進んでいると、いつの間にか一番苦しい所を超えていたりするもんです。


だからゼンゼン大丈夫です(汗)。


さて、店の方では3代目の鈴虫達が、また少しづつ鳴き始めて晩夏の店内を演出してくれています。


今年も秋の合唱会が待ち遠しいです(昨年の虫の合唱会について→秋の虫の音楽会2011)。


メニューの方もマドレーヌやモロッコ・アイス・ミントなるドリンクが始まっております。


マドレーヌはスイーツ男子の顔を持つ原君(バイト店員)が心を込めて焼いた手作りお茶請けメニューの復活第一弾です。

先ずは「マドレーヌ・クラシック」と題して、ナッツを混ぜ込んだだけのスタンダードなマドレーヌです。


マドレーヌでもパウンドケーキでも、こういう伝統的なレシピってもう何世紀も変わることなく飽きさせずに受け継がれていてすごいですよね。


単純な作りで味が深いってどういうことなんでしょう。


後世に現れる〜風味というものだって、研究に研究を重ねて作られるのですが、ほとんどが流行り廃りを免れませんね。


シンプルなレシピだけに、深い味わいを出すのは作り手の腕にかかっているのですが、原君は夜な夜な高円寺を飲み歩く飲んべえであるにも関わらず、しっかりスイーツ心を解していて、こうしたシンプルメニューもちゃんと美味しく仕上げてくれるのでなかなか頼もしいです(ちなみにマスターの方はビール2口で真っ赤になります)。


そして、春の限定メニューとか言いつつ、7月まで出していたミントティーがやっと終わったと思いきや、今度はキンキンに冷やした甘いアイスミントが登場しています。


そんなにミント飲ませたいかと思われるかもしれませんが、そうなんです、飲ませたいんです。


ハーブティーと言うとカモミールやローズヒップなどが主流ですが、うちは断然ミントです。

純粋なミント(レモンバーム入ってますが…)の味わいってお菓子のミント味と違って、非常に繊細で素敵な味です。

特に生ハーブのミントは鮮度も清涼感も抜群ですよ。


最近ではバイト君が入って、僕もお天道様をおがめる(日のある内に外に出られる)様になり、夕焼け空なんぞもよく眺めるようになりました。


昔はよく高い所に上っては、視界の開けた空をぼーっと眺めたり撮影したりしてましたが、久しぶりにその醍醐味を味わっている今日この頃です。


皆さんの中にも高架の駅や電車の窓、高速道路なんかでぶわっと空が開けると、思わずぼーっと眺めてしまう方もおられるのではないでしょうか。 


日常の中で自分が天と地の狭間に生きていることをふと実感するひと時というのは、アール座の方針にも通ずる、しごく正常な感受性から来る行為だと思います。


逆に都会暮らしで空に目が行かなくなったらちょっと気をつけた方がいいんじゃないか位に僕は思っていますが、そんな所で今週は青空観察でもお勧めしてみようと思います。


大抵は空の景色の構成は背景の空のカラーとそこに配置される雲のフォルムや質感を楽しむことになると思うのですが、そうなるとやはり主役は雲になることが多いです。


雲を知っていると空の観察も一段と楽しくなりますよ。


特に湿度が高く晴れ渡る夏は雲も派手で、絶好のお空見シーズンではないかと思います。


雲と言われて先ず思い浮かぶのが、夏っぽい積み雲や入道雲ですよね。


積雲(呼称はつみぐも/気象用語ではせきうん)は、キント雲みたいにもこもこしたカタマリで一つ一つ浮かんでいる、いわゆる雲っぽい雲です。


子供が「牛!」とか「ソフトクリーム!」とか形を当てはめるのがこれですが、水滴で出来ているので光を良く反射して濃い白色を示し、
空の青が濃い日には絵本のような素敵な風景になります。


比較的低い位置に出来るので「浮かんでいる感」が強く、これが沢山浮いてゆっくり動いている空を、遠くまで開けた所から眺められると、手前の大きなモノから彼方に浮かぶ無数のちぎれ雲までのパースペクティブが素晴らしい迫力の光景になっていたりします。


子供の頃時々、特に低い積雲が地面に影を落としながら走っていくのを見る度に驚いていました。


空を見るととてもゆっくり流れている雲の、影の方はすごい早さで滑るように道路を走ってゆくんです。
何かドキドキしました。


積雲が巨大な山のように固まると入道雲(雄大積雲)になります。


これも開けた所から遠くに確認することが多いですね。


高速道路で山地の方に行くと間近に見かけたりしますが、こちらがおおーっとのけぞるような迫力満天の雲です。


ぼーっと眺めているウチに発達して積乱雲になると雷を伴う突然の夕立を降らせたりするので要注意です。


あまり見る機会もありませんが、入道雲の本場である熱帯の海で見るこれはスケールが違うそうです。


水平線の向こうに力強く巨大に発達して、バックの空は紺碧でウソみたいな光景らしいです。


それに対して、何だか日本ぽい雲と僕が思っているのはもう少し高い位置に出来る高積雲や巻雲、巻積雲などです。


高積雲の有名なものは、いわゆるひつじ雲やうろこ雲、いわし雲、サバ雲などと呼ばれる一群です。


気流の強い高度にあらわれるので、雲塊が風に流されて細長く伸びたり広がったりして、ぼこぼこしたり波形になったりしながら全天を覆うようになる様がとても美しく、気流などの条件によりその形も様々なバリエーションがある非常に味わい深い雲です。

そのためか詩や小説などの文学にも頻繁に登場する大変趣のある雲で、僕も子供の時からこれが大好きで、見つけるといつまでも飽くことなく眺めていました。

本当は大人だって空がこれに覆われていると、つい「うわぁー…」と空を仰いで誰でも立ち止まりたくなるのが自然な心持ちなんじゃないかという気がしますが、考え事で忙しかったり人目を気にする社会性が出て来たりと、色々な事情でなかなかそういうこともしづらくなりますね。

しかし短い人生ですので、白い目で見られようとも、さもなくば一人になる場所を探してでも、いちいちこういうものに「うわぁー…」とのけぞって行くような暮らし方をしていきたいなぁと思う昨今であります。

雲を見続けて少し目が肥えて来ると、通好み(?!)の巻雲(けんうん、絹雲とも書きます)系の美しさに心引かれるようになります。


高積雲よりさらに高い1万メートル付近になると、同じうろこ雲、いわし雲でも目が細かく、その粒子は氷の結晶になってキラキラと光り、絹のような輝きを持ったりして絹雲(呼称だときぬぐもと読みます)と呼ばれるようになります。


もこもこと中身の詰まった感じの積雲に比べると、薄くて羽毛のような軽い質感があり、油絵に対する日本画のような美しい繊細さを持っています。


そしてこれが出る時は、何といっても空がずーんと高く抜けているのが気持ちいいです。

この巻雲系の中で最も美しいと思われるのがすじ雲ではないでしょうか(私見)。

大空に筆を走らせたような美しい形状と繊細な色合いも素晴らしく、空を横切るようなダイナミックなデザインの雲(画像検索してみてね)なので、都内ではなかなか難しいのですが、やはり広けた所から見てみたいです。


絹雲は晴れ渡った秋空の感が強く、これからがシーズンではないでしょうか。

ご紹介したのは積雲と名のつく、フォルムを持つ雲形のものですが、逆に層雲という空全体をベールのように覆うような形を持たない霧状の雲もあって、高さごとに絹層雲、高層雲、乱層雲、層雲などあります。

はっきり言って地味な雲で、好みがここまで及ぶともう雲通の域ですね。


さて、こんなおすすめをした後に気づきましたが、アール座からはほとんど雲見えませんよね。

喫茶店ブログで一体何をお勧めしているんでしょう。


でもアール座の本分は日常を離れてニュートラルな心もちを獲得することと考えておりますが、これと同じ効果が青空観察にもあるように思います。

そこで前もって雲の知識を頭に入れておくと、ふと空に目をやって「なんて素敵な房状巻積雲…」なんてオタクっぽい楽しみ方も出来ます。

なのでお店には、雲を知るための本(だけだと少ないので)や雲を思わせる内容の本(こじつけですが)などをおすすめコーナーに並べておきますので、ご覧になってからお店を出たあとに楽しんで下さいね。

店を出てすぐ左に目を転じると、少し細長い空が見えます。

南側の西友の方まで行って長仙寺を振り返ると、その上にも開けています。

お帰りは車の通っている駅前通りに出てから駅に向かうと少しのあいだ見られますし、中央線に乗れば頻繁に視界が開けます。


最近は電車に乗っても、向かいのシートの全員がうつむいてスマートフォンをいじっている光景にも出くわしますが、そんな時にはちょっと気持ちを休めることを思い出して、
窓の外の空を、夜だったら月でも探してみるのもいいですよ。

ちなみに3階のお店は少しだけ、空が見えるお席も出来るかもですよ。



アール座のビル屋上からの積み雲(8・19)

category:2012 | by:アール座読書館 | - | - | -

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2017.06.26 Monday 22:03
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