雪のアール座読書館

2009.01.20 Tuesday 23:50
遅ればせながら…皆様、明けましておめでとうございます。
と言いつつも、もうすぐ2月ですね(汗)。
ブログはもっと頻繁に更新しなければと思うのですが、ナンだカンだの雑務に追われて、ついついこんなザマです。
今年はもう少しガンバろうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

今日のお知らせは、冬のおすすめです。

冬場は何となく世の中が静かになる分、アール座読書館はおこもりスペースとしての匂いが強くなりますが、中でもおすすめなのは「雪の日」です。

雪って、ただでさえ日常を夢の中っぽく演出しますよね。
店にいて、静かな平日の午後なんかに窓の外を雪が落ちると、店内空間の非現実感(?)がぐっと濃くなり、とても不思議な感覚に包まれてしまいます。
去年は、そんな時にお客さんがいらっしゃらないと、決まって僕は客席で紅茶をすすっていました。
本も童話「雪のひとひら」「マーロンおばさん」や雪の結晶の写真集「天から送られた手紙」等雪っぽいのを読むと楽しいです。

でも、今年はまだ雪っぽい雪は降らないですね。東京は。
ちょっとくらい降らないかな。

さて、ライブのお知らせです。
2月15日(日曜)午後8時〜 2ステージ
カワダユカリvo、田口希望gt、山本裕之ba,harm
チャージfree!! ご注文のみお願いします。

馴染みのあるポップスとオリジナルを織り交ぜた雰囲気たっぷりのアコースティックライブ。ジャズやポップスをしみじみと歌い上げるボーカル、カワダユカリ(→http://blog.goo.ne.jp/jvlhtooo/)と田口希望の奏でる繊細なアコースティックギター、山本裕之のクールなウッドベースによる心のこもった冬っぽいライブです。
夜のお散歩がてら、お気軽においで下さい。

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年末のご挨拶

2008.12.28 Sunday 00:44
今年も後わずかとなりましたね。

「果たして読書室という営業スタイルが正確に伝わるのだろうか」という心配の中でスタートしたアール座読書館も、感性豊かなお客様に恵まれ、無事に1年間営業する事が出来ました。
この店の趣味や感覚、過ごし方等にお客様からご理解、共感を頂けたのではと感じたときは、それがとてもありがたく、何よりの励みになりました。
また、当店をブログ等でご紹介頂いた方や、口づてでお知り合いに薦めて下さった方にも、本当に感謝しております。
我ながら、どうも告知が下手だなぁと感じているのですが、ブログ等で表現豊かな画像や紹介文を拝見すると、ありがたい気持ちと同時に感心してしまいます。

今年ご利用頂いた皆様お一人お一人に、心より御礼申し上げます。
大事なお時間を、アール座読書館で過ごすひと時にあてて頂き、本当にありがとうございます。
来年からも、より深いくつろぎ空間と一層の独創性を目指してゆくつもりですので、どうぞよろしくお願い致します。

何だか百貨店の挨拶みたいですが、店主が痛感する思いです。

年末にお配りした初夢カードは、そんな気持ちをこめて描いたものです。
もしあまり良くない夢を見てしまった場合は、その夢をあの絵にたくして捨てましょう。
昔は「水に流す」の意味で川に流したそうです。

タイミング悪くお手にされなかった方はゴメンナサイ。
「元日の夜に枕の下に七福神、宝船、回文の詩を記した紙を敷いて眠ると良い初夢が見れる」という、日本に古くからあった風習を元に、カードを作って年末にお配りしました。
興味のある方はこのページの画像をプリントアウトしてお使い下さい。

来年の営業は1月6日からです。
私は正月は久しぶりにだらだら〜とTV等見つつ、布団の中でゲル状になろうと思っています。
それでは、皆様良いお年をお過ごし下さい。

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冬の読書館/ライブのお知らせ

2008.11.14 Friday 23:12
誕生日の季節がその人の性格を強く特徴づけると聞いたことがあります。
赤ちゃんが生まれて始めて見る外の世界の風景や空気感が性格形成に影響を与えるのだそうです。
「その人の一番好きな季節は誕生月と一致しやすい」という話や星座による性格占いの科学的根拠にもなっているかもしれませんね。
ちなみに僕も10月生まれで秋が一番好きです。

アール座読書館は去年の冬に誕生しました。
店の雰囲気がどこか冬っぽいのは、そんな理由からでなのしょうか。
思えばこの店のどこか無機質な感じは、冬の空気の中で空間演出的な作業を手掛けていた事に起因するのかも知れません。
こうして再びこの店を包む空気が冬の匂いになって来ると、開業当初に目指していたイメージや空気感が思い出されてきて、何だか初心に帰る思いがします。

どうぞ冬場は、おこもりスペースとしてアール座読書館をご利用頂ければと思います。

さて、いきなりですが「お知らせ」です。

12月14日は20時からライブです。
すみませんが、通常読書タイムは19時までとなります。

「charlotte in 不思議森」
フランス好きの女の子4人組「シャルロット」がピアニカや小さなアコーディオンを鳴らし、カワイらしい振り付けと共にザ・ピーナッツとか歌います。ほんわかした学芸会の様なゆる〜いライブです。お気軽に楽しんでって下さい。

12月14日 20時より演奏スタート(21時頃終了) ミュージックチャージ¥500+1オーダー以上。 
(フライヤーの開催日表示に誤りがありましたことをお詫び致します)


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仏像さんと虫の声

2008.10.08 Wednesday 01:05
ずいぶんと外が涼しくなってきました。
春先とこの時期は空調の音が消えるため、アール座読書館はとても静かになります。

そんな中、ギャラリーコーナーではガンダーラの仏像小品展が絶賛開催中です。
店内は、1500年以上も昔に彫られたギリシア彫刻のような仏像達のかもし出す、
厳かな雰囲気に包まれております。

更に夕方暗くなって来ると、最近窓の外のプランターで飼っている鈴虫たちが、本当に澄んだ鈴の音のような声で所々から鳴き始めるのですが、これがまた無常観たっぷりで、仏像と供に侘びの効いた秋の夜長を演出してくれています。

鳴き声は日にもよるのですが、大抵薄暗くなる頃から鳴き始めます。
鈴虫達は大体が10月中にその生を終えるらしいので、美しい声が聞けるのもあと僅かです。
うーん、そう思って聞くと更に侘びしいですね。沁みて来ます。

ガンダーラ展の方は10月19日まで開催です。

小さな仏頭などが中心なのですが、独特の雰囲気を持った見応えある作品は一見の価値アリ。
また販売は欧亜美術さん(http://www.eurasian-art.com/index.html)のご好意で、特別価格にてご提供させて頂いております。

虫の声と両方楽しみたい方は、比較的静かな平日の遅い時間がおすすめです(雨の日や寒すぎる日はあまり鳴きません)。

ただ、いつまで鳴いてくれるかは分かりませんので、お早めにどうぞ。

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世界最古の仏像 ガンダーラ仏像小品展

2008.09.13 Saturday 23:42
ようやく湿気と暑さから開放され、いよいよ爽やかな読書の季節がやってきます。
秋は感受性が高まるので、読書の他にも散歩や鑑賞がとても楽しめる時期ですね。

そんな中、アール座読書館、秋の企画展のテーマは「ガンダーラの仏像」です。
皆さんは「ガンダーラ美術」と言う言葉を耳にした事があるでしょうか。

現在のパキスタン北西部にあたる地域に、紀元前後(ヨーロッパはローマ帝国、日本は弥生時代位)から10世紀頃まで栄えた、ガンダーラの地は時代ごとに様々な王朝に支配された国でしたが、その1〜5世紀頃の間、仏像をはじめて生み出したとも言われる優れた仏教美術が展開した事で有名なのです。

永年歴史の中に埋もれていたこの美術は、今世紀に入って各国の学術調査隊による本格的な発掘が始まると、一躍世界の脚光を浴びるようになりました。

美術品は大変質が高く、特にその美しさと生命感は秀逸です。
インドと古代ギリシア・ローマ、両者の影響を強く受けているため、東西の美的感覚を合わせ持つ様式が特徴的で、超越的な雰囲気の日本の仏像に対して、ギリシア彫刻の様な、人間的魅力にあふれるホリの深い仏様の姿は、我々の目にとても新鮮に写ります。

展示品は仏像、仏頭などの小品15点程、及び複製品数点です。
小さなモノが中心ですが、どれも7世紀以前の大変貴重な出土品です。
他に関連書籍なども集めましたので、こちらはお席でご自由にお読み頂けます。

今回、展示及び監修にご協力を頂いたのは、骨董店「欧亜美術」→http://www.eurasian-art.com/
経営者の栗田功氏は、自らも現地に赴き出土品を、収集する行動派の骨董屋さんで、ガンダーラ美術における日本有数の専門家でもあります。

展示品はご購入頂く事も出来ます。どうぞお気軽にご相談下さい。

展示期間は  2008年10月3日(金)〜10月19日(日)
小さな展示会ですが、日本では中々レアな内容で、一見の価値アリだと思います。

どうぞこの機会に、遥か昔遠い異国に暮らした人々の、厚い信仰心に心を重ねてみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店をお待ちしております。
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新メニュー、展覧会のお知らせ

2008.07.22 Tuesday 01:16
こんにちは。

梅雨もあけ、いよいよ夏っぽくなって参りましたが、お待たせ致しました!
ようやく夏用メニューがスタートしました。
オリジナルのアイスドリンクを中心に、大幅にメニューを追加しつつも、従来のメ
ニューはほとんど残してあります。

さらにこれから、日替わりメニューやフェアメニューも少しづつ増やして行けたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

7月19日から当店のギャラリーコーナーにて、アーティスト、カトレア草舎(そうしゃ)さんの展覧会が始まりました!

「森と読書と喫茶室」という、読書館にピッタリのテーマの企画展です。
日に焼けた古書のページをベースに、丹念に描かれた草花や小鳥の小さな絵画作品が壁を飾り、店内は普段よりも一層、森っぽさを強めております。

日本の花鳥風月の美しさ、かわいらしさというのは、世界の自然物の中でも群を抜いているなあと、僕はいつも感じるのですが、やはり自分が日本人の感受性を持っているからなのでしょうか。
南国のカラフルな鳥や植物も確かに美しいですが、日本の野鳥や小さな野生の草花の色合いや姿形は言いようのない程繊細で侘しくて、心に染みて来る点ではヨソのものとは比較にならないと思ってしまいます。

江戸時代の装飾画の流派「琳派」の絵画をモチーフにした、愛らしいシリーズ作品「琳派と鳥と花のカード」は、そんな詫びた繊細な風合いと、かわいらしい物語のような雰囲気が居合わせる不思議なイラストです(カトレア草舎HP→http://katorea.xii.jp/)。 

どうも文章ではウマくお伝え出来ないので、ぜひ一度、期間中にご来店下さい。
作品のイラストをあしらった文房具や紅茶葉の販売コーナーもございます。

また、新メニューのアイスドリンクの他に、展覧会企画と連動した期間限定の紅茶メニュー「森の月明かり」もご用意しました。
月夜の森を散歩しているようなイメージの花や果物が香るフレーバーティーです。

「暑くて何もしたくないー」という方、ぜひ森のようなお部屋で素敵な作品を眺めつつ、お飲み物と読書でのんびり涼んでみてはいかがでしょうか。

会期は7月19日(土)〜8月31日(日)までで、8月の11日〜14日までは夏季休業となりますので、ご注意下さい(→夏季休業日のお知らせ参照)。
尚8月2日、31日は作家さんがお店にいらっしゃいます。
小さなお声でのお話なら構いませんので、お気軽にお声をかけて下さい。





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カトレア草舎による展示会のご案内

2008.06.19 Thursday 12:28
アール座読書館ではアーティストの方々にギャラリーとして店内のスペースをご提供しているのですが、7/19(土)〜8/31(日)、カトレア草舎さんというペーパークラフトやイラストを中心とした作家さんの展示を行います。彼女のやさしくノスタルジックな作風がアール座読書館の独特の空気感と混じり合うのが楽しみな展示会です。

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「森と読書と喫茶室」


水槽を眺めるソファや大きな机 古い列車のような座席
たくさんの本と 幻想的な音楽

高円寺の路地裏にある少し不思議な読書空間、
アール座読書館にて カトレア草舎による絵の展覧会を行ないます。

新作『リスのための小さな封書』のガラス瓶詰めなどの文房具類や
オリジナルの紅茶『森の月明かり』をご用意しました。


「森と読書と喫茶室」

出展者:カトレア草舎
会期:2008年7月19日(土)から8月31日(日)
<会期中休業日 定休日、8/11(月)〜8/15(金)>
<作家在廊日:7/19、8/2、8/31>

平日 13:30〜22:30
土日祝 12:00〜22:30
月曜日定休(月曜祝日は翌火曜休み)

場所 アール座読書館(東京 高円寺)

杉並区高円寺南3-57-6 2F
03-3312-7941

お店への行き方
JR高円寺駅南口PAL商店街を進み、一本目の路地を右折後すぐ。

アール座読書館はなるべく声高な会話はご遠慮いただいております。
また、ご来館の際はお飲み物のオーダーをお願いします。


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カトレア草舎
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アール座読書館と映画

2008.02.24 Sunday 22:23
オープンから3ヶ月とまだ日の浅いアール座読書館ですが、雑誌『cafe & restaurant』の「映画のある生活」というコーナーで当店が紹介されました。取材をしてくれたのは、キノ・イグルーの有坂塁さん、現代版移動映画館というような素敵な活動されている方です。このコーナーは、カフェ店主の好きな映画を取り上げ、お店の雰囲気を感じてもらうというとても興味深いもの。

当店主が挙げた好きな映画3本は
◎「ノスタルジア」アンドレイ・タルコフスキー監督
◎「ミツバチのささやき」ビクトル・エリセ監督
◎「ヤンヤン夏の想い出」エドワード・ヤン監督

お店のイメージが浮かびますか?

映画にまつわるエピソードが詳しく載っております。どうぞ書店でお買い求めくださいませ。

『cafe & restaurant』2008年3月号


cafe & restaurant 1
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