coffee.books...peace & quiet
11月の貸切り営業
誠に勝手ながら、3階店舗の音楽イベントと調整のため
11月25日(水)
11月28日(土)
の営業は夜7時までとなります。
普段ご使用のお客様には誠に申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。



今月のお知らせ、営業案内 - -
アクアリウムの話(水草編)
オープン前に水槽を設置してから約2年が経ち、ようやく中の世界が安定してきた感じです。
当初から店内には心安らぐ水場と水音が欲しいとの思いから、本格的な水草水槽に初めて挑戦して見ました。始めの内は中々水草も落ち着かず、枯れさせたりしてしまったものもありましたが、ようやく環境に馴染んで来てくれた感じです。

アール座読書館には60cm水槽と90cm水槽が一基づつあります。

60cm水槽には色彩豊かな水草や魚を泳がせて、ちょっと幻想的な光景を演出しております。姿形、色彩とりどりの水草のジャングルの合間を、こちらもカラフルで姿形様々な魚達が森の小鳥のように飛び回るといった、絵のような印象風景を目指しています。
普通水槽の魚は、広いスペースを右に左にと泳ぐイメージですが、植物を濃くして内部に立体感を与えると、魚が森の合間を縫うように泳いだり草陰から出入りしたりと、動きが複雑になって面白いです。
お席につくと眼前に迫る位にガラス面が配置されているので、是非、読書や書き物の合間に覗き込んで、この幻想世界を魚達と一緒に泳ぎ回って見て下さい。

普通水草水槽は、この60cm水槽の様に同種の水草をまとめ植えし、前景に丈の低い草を、後ろに行く程背の高い草を色の調和とバランスを考えて配置し、ショーアップされた光景を作るのがセオリーなのですが、ウチの90cmテラリウムの方は少し掟破りな形で、最前面にも背の高い草が生え、全体的に水草が雑多な生え方で、生体の色彩も比較的地味な感じです。
もともと「森の中の読書」をイメージして作った店内空間の中で、このテラリウムが森の中の泉の役割をしてくれたらと言う狙いで設置した水槽なので、イメージとしては自然の泉をまん中で割って、その断面を横から覗いてる様な景観を目指しております。
ショーアップされた水槽の景色は、見る人が主役で、その視点に向かって開かれていますが、こちらはヒト気のない泉の中の世界の方が主役で、ご覧になる方にはそっと息を殺して覗き込んでいるといった感じでしょうか。
ただ、その自然な植生の様子を意図的に作る,というのが非常に難しい所で、同種のまとめ植えはもちろんですが、逆に種類を気にせずただバラバラに植えても、とても不自然な感じになってしまいます。トリミングも、切り揃えてもチグハグにしてもダメ、と言う様な微妙なバランスがあり、雑然と見える自然の世界に流れている、無いようで在るような法則性について考えさせられます。

おそらく、英国式のガーデニングや昔の歌人や禅僧なんかが草庵の庭に作る様な、雑草が生い茂り、一見荒れているようで、実は要所要所に手が入っている庭づくりに近いコツがいるのかな、と思っています。
店の書棚にも、かの天才ガーデナー、ターシャ・テューダの楽園の様な庭の写真集がありますが、やはり、手を入れる所と抜く所のカン所を鋭くつかんでいるように感じます。
「上手にほったらかす」と言う感じでしょうか。口で言うのは易しいですが、正直今の僕には巧く真似が出来ません。
持っているイメージは、実際にこの手の水草が自生する熱帯の川底の水景とは違うような気がするので、最近では、陸上の原生林の生え方を参考にした方が良いのかなとも考えています。
水上の植物の方が比較的上手くいっているように見えますが、こちらの方が安定してから時間が経っているからでしょう。とにかく時間をかける事が大事な気がするので、もうしばらくお待ち頂けたらと思います。

お魚の話もしたかったのですが、長くなってしまったのでまた別の機会にしようと思います。
取り敢えず、90cm水槽のお座席のメニュー巻末にはお魚の説明もございますので、気になる方はこちらをどうぞ。



店についてのエピソード - -
芸術の秋
店内、中央列後部の座席の机上にあるガラスのスクリーンに気付いた方はおられますでしょうか。
実はあれは、絵画作品や写真作品の歴史を鑑賞するための画面なのです。
座席据え置きメニューの巻末にあるマニュアルに沿って操作して頂くと、ルネッサンス〜バロック、新古典、ロマン派、写実、印象派等、西洋絵画史上の代表的な作品、写真創成期からの有名写真家の作品等、総じて1000作以上(多分)の名作が、紙芝居屋さんのフレームをイメージした枠の中に、次々と写し出されるシステムです。

例の如く手作り装置なので、操作に必要な画面上部にある バーが外枠に隠れて見えにくかったりと、少々分かりづらいかもしれませんが、不明な点はお気軽にお訪ね下さい。(^_^;)

美術の変遷を見ていると、時代と共に進歩を続ける表現方法と、決して進歩しない表現力について考えてしまいます。

手法についてはキュビズムや印象派の話なんかが有名ですが、それ以前のどの時代を見ても、アーティストは常に、これまでにない革命的で思いも寄らない新手法をあみ出しつつ、その度、美術の概念を覆しながら可能性を拡げ続けています。美術史を鳥瞰すると、時代と共に様変わりして行く様式の面白さとアーティストの開拓精神に釘付けになります。よく「現代ではもう出尽くした」と言う言葉を耳にしますが、きっとそれを言う人々もいつの時代にもいたのでしょう。

そんな風に芸術は流行りものなので、どの時代にも各々のモードやセンスがあって、それに即してるか否かが同時代の評価には大きく影響する面もありますが、にも関わらず芸術は時が経っても古臭くなりません。
感受性や技術を含む表現力そのものはその人固有の力なので、時代と共には進歩しないからですよね。
素晴らしい躍動感と美しさを備える太古の美術「アルタミラ洞窟壁画」が証明しています。
「古い絵が下手とは限らない」なんて言うと当たり前の話かもしれませんが、力やスピード、知識、解析力等文明や機械、学問の発展につれて様々な能力を得て来た人間が表現力だけは進歩しないと言う事実は、ちょっと面白いですよね。心だけは進歩しないという事なのでしょうか。

美術解説やウンチク的解釈では技法や様式ばかりが注目されますが、芸術の要は表現力ですよね。数百年も昔に遥か異国の見知らぬ人間が、ふとある景色を見て感じた一瞬の繊細な心持ちが、現在の自分にありありと伝わって来ているんだ、と感じると、芸術の凄さを実感して鳥肌が立ちます。
情報化社会と呼ばれている現代でも、こんな微細で確かな伝達方法は芸術をおいて他にないと思います。
古い作品を眺めていると、「どうやったらこの時代にウケるか」と知恵を絞る側面(も必要かも知れませんが)よりも「とにかくこの気持ちを体の外に出したい〜」と言う強い思いの方が遥かに強く人を引きつけるし、そんな作品が時代や商業の粋を飛び出すのではないかと思えてきます。

語ってしまいましたが、お席の絵画鑑賞スクリーンにもごく簡単な解説が入ります。ただ表示時間が5秒ですので、がんばって読み切って下さい。
近代以降の新しい作品は著作権が生きていたりするので自粛していますが、今後古い日本画や東洋美術等の他のジャンルも増やして行けたらと思っています。

書棚にも美術史の書籍や、画集も揃えております。去年話題になった絵画鑑賞の手引書「イメージの森のなかへ」シリーズなんかは一見の価値ありのお勧め書籍ですので、少し腰を据えて絵画史を辿ってみるのも良いかもしれません。
この機会に世界で一番好きな絵を見つけてみてははいかがしょう。



店についてのエピソード - -
10月ギャラリー展のお知らせ
只今アール座読書館ギャラリーにて、写真家知紅さんの作品展「うそつきさん」を開催中です!

無機質なのに艶っぽい不思議な画像作品やシュールな存在感を放つ即興仕上げの立体オブジェ等を、店内壁面や各コーナーにて展示しております。
少女、歯車、食器、カレイドスコープ等、種々のファクターに彩られ、店内にはいつもより妖艶な空気が増しています。
万華鏡の画像作品を更にスコープを手に取り覗く掟破りの展示や、オススメ書籍のコーナーに並ぶ知紅さん推薦図書も、ノンジャンルな彼女のワールドを垣間見せてくれます。

会期は今週末25日(日曜)までです(19日休館)。
どうぞ、お好きなお飲物とご一緒に楽しんで行って下さい。
恐れ入りますが、店内ではお話をお控え頂いております。



今月のお知らせ、営業案内 - -
渋好みの秋
秋が深くなって来ました。

去年もそうだったのですが、この時期に毎日店に立っていると、飼っている鈴虫達のにぎやかな声が次第に減って来て、やがて静まり返る頃にはたっぷりの無常感を味あわされます。
しかしまぁ、秋はそんな無常観を感じながら、少しネガティブな気持ちで過ごす位がいい季節なんじゃないかと思っています。

もともと僕は秋が大好きですが、おっさんになるにつれてそんな侘び好みに磨きがかかってしまい、近頃では、森や泉など青々とした自然の風景(これも大好き)と同じ位、寂しい「枯れ野」の風景をとても魅力的に感じるようになってきました。昆虫の亡骸が枯葉と共に冷たい風に吹かれてカラカラと路上を転がる、とても美しいとは思えない寒々とした秋の叙景なんかに和んでしまいます。
トシなのか病んでいるのか分かりませんが(両方でしょう)、秋の侘びしさは夏や冬に比べて日本の原風景を思わせるから、トシを食うほど好きになっていくのだという気もします。

日本の自然美って渋くて良いですよね。カラフルな魚達の舞う熱帯魚屋さんで、ふと、一番地味なエサ用金魚(金魚すくいのアレです)が一番美しく思えたり、紋様の美しい陸亀を飼いつつも土色の日本の石亀の風合いに惹かれたり、南国の極彩色の鳥や蝶(ジャングルで見るとこれも大変キレイ)が安っぽく見える程、日本の野鳥や昆虫に深く繊細な美を感じたり。果物なんかも、いつの間にか南国のジューシィなフルーツよりも梨や柿の深い味わいを求めるようになっています。

先祖代々そんな風景に馴染んで生きて来たから、日本人にはこういう地味で繊細でネクラな感受性も血の中に流れているのかな、と秋が来る度に感じます。感情を揺さぶり人目を引く派手なものに囲まれて暮らしている中で鈍ってはいても、歳くう程にそっちに向かって感性が蘇って来る気がします。

この時期、虫の声が消えてから暖房運転を始めるまでの間は、読書館が一番ひっそりと静まり返る季節ですので、テンションを下げつつ、渋めの画集や写真集で枯れた風景なんかを眺めながら過ごすのも良いかも知れません。
読書館オススメの「枯れた本」
画集 河合玉堂、福田平八郎、池田遥屯、文人画、アンドリューワイエス
写真 大和路、山里残影、石仏、prairiescapes

さて、ギャラリーのお知らせです。
10月13日から、店内ギャラリーにて「知紅展 うそつきさん」と題して、写真家知紅(トモコ)さんの作品展が始まります。

風景、人物、万華鏡画像、コラージュ、オブジェ作品と、モチーフ、形態は様々ですが、共通するのは艶っぽい独特の世界観。
作品からにじみ出る妖しくも美しい幻想的な空気感、非現実的な質感と深い色彩を放つ魅力的な作品達が、秋の店内空間を一段、異空間寄りにシフトしてくれそうで、とても楽しみです。

虫と妖怪と民俗学が好物の不思議な女流写真家、知紅さんのブログはこちら→http://fadestory.exblog.jp/

ご観覧の方はワンドリンク以上のご注文をお願い致します。
店内は読書室となっておりますので、お話し声をお控え下さい。



今月のお知らせ、営業案内 - -
9月連休中の休業日
9/19〜9/23の連休は月曜日の21日が休業日となります。
通常ですと当店の定休日は月曜祝日の場合、翌火曜にお休みが移りますが、連休が続く場合は月曜日がそのまま休業日となります。
ややこしくてスミマセンが、よろしくお願いいたします。



今月のお知らせ、営業案内 - -
秋の虫が鳴く読書室
日本のような土地では「季節を感じながら暮らしてゆく」ということが、とても大切な事なのではないかと感じます。特に都会に住んでいると、それが「正しい生き方」という気すらして来ます。タイソウな事を書いてしまいましたが、企画の宣伝の前フリです。

いよいよ「鈴虫」の季節がやって来ました。
現在、店の窓の外の欄干でマツムシ、スズムシ、コオロギを飼育中です。

これは去年秋にもご好評を頂いた企画なのですが、都心で中々聞けなくなった鈴虫の声を、店内でお飲物と一緒に楽しんで頂こうという演出です。
今年は更にマツムシやコオロギ等も加え、さらに複雑な編成の楽隊を組んでみました。

皆さんは最近虫の声を本気で聞いた事がありますでしょうか。
じっくり聞くと、本当に深くてしんみりと響いて来る音色ですよね。
平安時代の貴族もきっと縄文人も心和ませて来た、何万年も続く日本の夏の風物詩です。
癒し効果はα波や環境音楽系CDの比ではないです。

特に良く鳴く夜、周囲が静かな夜は店内BGMも消しちゃいます。
虫の声の詳しい説明をお座席にご用意してありますので、ご覧になりながらお楽しみ下さい。
夕暮れ時から鳴き始めますので、遅いお時間にどうぞ。
虫達が全滅するまでの企画となりますが、皆本来は夏の虫なので、10月に入ると少しずつ声が減って来ます(この期間がとても侘しい…)。
賑やかなのは9月中ですので、どうぞお聞き逃しなく!
尚、雨の日等鳴きの悪い日もありますので、ご了承下さい。

お店に来られない方は、都市部でも公園や草地でコオロギ辺りが鳴いていますので、夜の散歩がてら、少し腰を落ち着けてじっくり聞いてみてはいかがでしょうか。




News - -
8月の貸切り営業及び夏期休業のお知らせ。
8/4(火)開店〜16時まで貸切りとなります。
8/19(水)開店〜16:30まで貸切りとなります。
誠に勝手ながら、以上の時間は貸切り営業となります。
普段ご利用のお客様には誠に申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

また8月最後の週24日(月)〜31日(月)まで、お休みを頂きます。
尚、お盆は通常営業致します。
どうぞよろしくお願い致します。



今月のお知らせ、営業案内 - -
万華鏡の話
窓側の前から二番目の座席の机面にある小さな円形の小窓に気付いた方はおられますでしょうか。
実はあれは、備え付けの万華鏡装置用スコープの差込口なのです(詳しい使用法は座席据え置きメニューの巻末参照)。

僕はよく、万華鏡を覗くとつい時間を忘れて30分1時間と回し続けてクラクラになってしまうことがあります。
こんな大人で良いのかと自分でも思いますが、それも万華鏡がそんな魅力を持っているからなのです。

万華鏡がスゴいのは、次々に現れる画面が皆、非常に完成度の高いデザインを有していることと、そのレベルの画像全てが一期一会な所だと思います。
「おおーっこれは!」という究極の模様が、いともあっさりと流れ去ってしまうクールさがたまりません。
でも僕は「今みたいな模様をもう一度」と未練がましく見続けてしまいますが、似たような配色の絵ヅラには会えても「やっぱり何かさっきの方が凄かった」みたいな気がしたりして、そのうちに更なる「おぉー!」が現れ、ふと我に返るとかなりの時間が経っていて、いつもびっくりするのです。

それを存分に楽しむために、自転する装置と片目を閉じなくても見続けられるスコープを、昔自分用に作った(ヒマな奴ですね)のがあの装置の原型です。
設置当初は、お客さんがつい我を忘れて見続けて、目を回してしまわないか本気で心配しましたが、普通の大人の人はそういう事にならないんだとも知りました。
時々そちらの方から「わ…」なんていう声が聞こえたりすると、私もカウンターの陰で「ふふふ」とほくそえんでいます。
ちなみにその後ろの席の引き出しにも小さなのが入っていますが、これは京都の万華鏡博物館の土産モノで、既製品にしては中々綺麗な奴です。

良く子供の頃、枕に目を伏せていると眼前に様々な色彩の模様が次々に現れては消えてゆく、という遊びをした人がいるかと思います(なぜか大人になると出来なくなりますね)。
良く出来たオイル式の万華鏡には、あれクラスの模様が見えるものがあります。
興味のある方は、是非とも万華鏡地獄にはまって下さい。



店についてのエピソード - -
6月貸切りのお知らせです
6月23日(火)19時〜 展示会アーチスト主催の貸切イベント 
7月1日(水)開店〜午後4時まで 貸切り営業

誠に勝手ながら、以上の時間は貸切り営業となります。
普段ご利用のお客様には誠に申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。



今月のお知らせ、営業案内 - -
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